『その悪夢はただの夢か正夢か』 メインマスター:冷泉みのり
大洪水から約1年後、残ったわずかな帝国本土から離れたところに島が二つ現れた。
そのうちの西沖にある離島では、本土では採ることのできない魔法鉱石があることが判明。
主に犯罪者が島に送られ厳しい監視の下、採掘作業が行われることになった。
しかし、採掘現場への入口は海の中にあり、作業できるのは引き潮で入口が現れているわずかな時間のみ。さらに入口や坑道には魔物が巣食っている。
採掘作業は、採掘担当と魔物討伐担当に分かれて行われる命がけのものであった。
そして数年後。
世界を水没させた原因である国の姫が、大勢の供を連れてやって来た。
彼らと対面する島の管理人であるインガリーサ・ド・ロスチャイルド子爵の後ろから様子を窺っていたカサンドラ・ハルベルトは、得体の知れない恐怖に襲われていた。
彼らが世界を滅ぼした大罪国の姫と連れだからではない。
幼い頃からカサンドラを悩ませてきた、もっとずっと恐ろしい何かがついに目の前に迫ってきたような、そんなわけのわからない恐怖だ。
相談できる人はもういない。
インガリーサはやさしいけれど多忙で、サクは怖かった。新しく外から来た人達はもってのほかだ。
対抗する術もなく、カサンドラは震えながらうつむくことしかできなかった。
ただひたすら、何も起こらないことを願った。
一方、いったん島を離れて皇帝との取り引きに応じてまた戻ってきたベルティルデ・バイエルは、海底のマテオ・テーペに残っている人々を助けるため、暴走する水の魔力の調整を成功させなければならなかった。
坑道付近は魔物が出やすいため、採掘は採掘担当と魔物討伐担当に分かれて行われるという。
いったいこの魔物はどこから現れてくるのか。
魔物と戦いながらの命がけの採掘作業では、採れる量も限られるし怪我人も増えるばかりだ。
さらに囚人の監督者であるサク・ミレンは、ベルティルデ達と協力はするものの信用はしていないようだ。
世界を水没させた旧ウォテュラ王国の王女と共にいたというのが理由だ。
他の囚人からもベルティルデ達は嫌悪の目を向けられている。
サクの目があるから直接的な嫌がらせはないが、いつ何があるかわからない緊張状態にベルティルデ達は精神的に疲れていった。
唯一好意的なのは、村の管理人であるインガリーサだが日々の業務が多く、また会おうとしてもいつもサクに阻まれていた。
小さな島の中で、命がけの作業にあたらなければならないのに、そこにいる人達の心はバラバラだった。
■主な登場NPC
カサンドラ・ハルベルト
ベルティルデ・バイエル
サク・ミレン
インガリーサ・ド・ロスチャイルド
ジスレーヌ・メイユール
バリ・カスタル
■舞台
リモス村
■お勧め!
アトラ・ハシス所属
マテオ・テーペ所属
流刑囚
■定員/予約可能数
10PC前後(予約数等により変動)/5PC
※予約終了いたしました。募集人数につきましては検討中です。
■通常参加優先PC
登場人物絡みの称号をお持ちの方
■マスターより
こんにちは、担当マスターの冷泉みのりです。
このシナリオでは、魔法鉱石の採掘がうまくいくかどうかが鍵となります。
現状、リモス村でのマテオ・テーペと帝国の関係は冷え切っています。
今後の双方の関係と採掘結果が後編の世界展開に大きな影響をおよぼすでしょう。
場合によってはベルティルデの使命である水の魔力の調整が失敗に終わり、取り返しのつかない結末を迎えることになってしまうかもしれません。
また、アトラ・ハシスの船も停泊していますので、そちらから来たというPCもご参加いただけます。
アトラ・ハシスから来た人々に対しては、村の帝国人の態度はふつうです。
帝国人PCにつきましては、流刑囚以外は参加できませんのでご了承ください。
皆さんのご参加を心よりお待ちしています。
※予約(3/21 終了しました!)は先着順です。通常参加は抽選です。
※参加優先PCはシナリオに当選しやすくなりますが、当選確実ではありません。
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